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Effect1

加齢や様々な疾患から廃用症候群が進行するにつれて栄養状態は悪くなり、活動量の低下からサルコペニア(骨格筋減少)、血液循環の悪化などにより四肢末端の冷えがみられます。 肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)などで、呼吸状態が悪化すると体に酸素が取り込めなくなり、チアノーゼを引き起こして末端から冷えていきます。

このような冷えの対策として末端から体幹に向けて求心性に柔らかいマッサージを行う事で、末梢側で滞った血液が中枢側へと送られると、マッサージを施した部分の静脈血管やリンパ管が空いて、そこに新しい血液が急激に流れ込み、血流量が上昇します。 必要に応じて温罨法(ホットパック)を利用し温める事で、温熱刺激が血管・循環器系、筋肉・神経系に作用して、局所や身体を加温・保温し、血管拡張や血流増加、代謝亢進などを促します。

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Effect2

高齢者のむくみの原因には、次のようなものがあります。

  1. 加齢による筋力や心肺機能の低下による血行不良
  2. 塩分や水分の過剰摂取
  3. 過度なアルコール摂取
  4. 運動不足、1日の活動量低下
  5. 長時間同じ姿勢でいる
  6. 身体の冷え
  7. ストレスや過労の蓄積
  8. 病気によるもの(心臓や肝臓、腎臓、静脈、リンパ管など)
  9. 薬の副作用
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むくみのある皮膚に手を当て優しくアプローチし、皮膚や皮下組織に溜まったリンパ液を健康なリンパ管系に移動させて浮腫みを緩和していきます。 徒手的にリンパ液を本来流れて行く方向に動かすことにより、浮腫緩和や皮膚の状態改善、蜂窩織炎などの合併症予防に繋がります。 必要に応じて運動療法や生活指導(スキンケア、患肢挙上)などを行い複合的に改善を目指します。

Effect3

慢性疼痛は数カ月間から数年間にわたって持続したり再発を繰り返したりする痛みです。 訪問鍼灸マッサージで携わる慢性疼痛は、脳卒中やパーキンソン病、廃用症候群、がん、糖尿病、加齢による筋肉・関節など筋骨格系の痛みなどが多くみられます。

状態に応じて、鍼灸またはマッサージの施術と温罨法(ホットパック)を行い、痛みのコントロールをいたします。 鍼灸マッサージの施術を行う事は圧覚、触覚を局所に加える事により、その神経線維から痛覚神経線維に抑制がかかり、痛みが和らぎます(ゲートコントロール理論)。 また、皮膚に心地よい刺激を受けると血行促進、筋緊張緩和などで副交感神経が優位になり、オキシトシン(愛情・安らぎ)、セロトニン(精神安定・幸福感)、β-エンドルフィン(ストレスや不安の緩和、鎮痛作用)が分泌されます。 患者さまに寄り添い、傾聴しながら施術する事で、コミュニケーションが促され、安心感や痛みの緩和、心身の苦痛緩和に役立ちます。

Effect03

そして2021年にまとめられた「慢性疼痛診療ガイドライン」で疼痛緩和を「強く推奨する」とされている事の1つに、運動療法があります。 状態に応じて、運動療法(有酸素運動、他動運動、自動運動、ストレッチなど)を行う事で、関節可動域の維持・改善、筋力の強化、呼吸機能の向上、疼痛緩和を促します。

Effect4

高齢者に起こる「便秘」は主に下記の原因でおこります。

  1. 加齢に伴う食事摂取量の低下                 
  2. 活動量の低下
  3. 生理的機能の低下
  4. 腹筋の低下(腹圧低下)
  5. 腸管運動機能低下をきたす疾患(糖尿病、甲状腺機能低下症、腎機能障害、パーキンソン病、脳卒中、不安障害など) に罹患する
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便秘でお悩みの方は在宅や高齢者施設で多く見られ、それは生活の質を低下させる要因の1つになります。 薬物療法と併用し、温罨法(ホットパック)で温め、鍼灸マッサージの手技療法を行う事で腸管を刺激し、腸の蠕動運動を亢進させます。そして腹圧を高める運動療法を実施し便を押し出す力を高めて便秘の緩和を目指します。

Effect5

加齢や疾患などに伴う、疼痛・不安などは睡眠障害が起こりやすくなります。 眠れない事が筋肉の緊張を高めたり、疲労感や不快な自覚症状を強め活動量を低下させます。 睡眠負債は、肉体的な不調として疲労感や倦怠感、免疫力の低下、糖尿病や脳卒中、高血圧などの生活習慣病を悪化させ、精神的な不調としては認知力や判断力の低下、不安、抑うつ状態などがみられます。

鍼灸マッサージや温熱療法などの施術は、痛みを緩和、血行を促進し、身体の緊張(筋肉・心)を和らげます。 また施術により交感神経優位から副交感神経が優位に切り替わりやすくなるとリラックス状態となり、入眠を促します。 さらに、適度な運動療法を行う事で睡眠の質を向上させ、深い眠りやREM睡眠の量を増やすと報告されています。

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オーラルフレイルとは「口腔機能低下の状態」で、下記のような口腔の些細なトラブルが増えてきたら要注意です。

  1. 最近むせやすくなった                      
  2. 食べこぼしが増えた                       
  3. 軟らかいものを好んで食べるようになった
  4. 滑舌が悪くなった、口が乾きやすくなった
  5. 歯が抜けたままになっている。
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ある調査によると、オーラルフレイルの人はそうでない人と比べ、2年以内に身体的フレイルを発症する確率が2.4倍、4年以内に死亡するリスクは約2倍ということが分かってきました。 咀嚼や飲み込みに関わる筋群(咀嚼筋群、舌骨筋群、頸肩周辺部の筋群)と3大唾液腺へマッサージアプローチをする事で筋肉群がゆるみ、唾液の分泌が促進され咀嚼・嚥下がしやすくなります。 また、これらの部位に温罨法(ホットパック)を当てる事でさらに効果が期待できます。 状態によって嚥下、開口、咀嚼に関する筋群のエクササイズ、頸肩の関節可動域訓練など、口腔機能の維持向上の運動療法や座位保持訓練を行い、食事をおいしく、楽しく召し上がって頂けるように自立を促します。

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「健康寿命」を短くする原因の1つに「転倒による骨折」があり、特に高齢者は骨粗鬆症による脆弱性骨折が多いのが特徴です。大腿骨頸部骨折、 上腕骨頸部骨折、橈骨遠位端骨折、脊椎圧迫骨折が高齢者に多い4大骨折と言われ、要介護や寝たきりになる危険が高まります。

特に高齢者は下肢の大腿四頭筋筋肉量が、25歳くらいでピークを迎えた後、加齢により減少し、80歳では20歳時の約60%にまで減少し下肢筋力が衰えます。女性は女性ホルモンであるエストロゲンが加齢や閉経に伴って減少するため骨粗鬆症になりやすいので、転倒リスクが上り注意が必要です。

転倒の原因は身体的なもの、認知・心理・行動的なもの、環境的なもの、課題・動作によるものがあります。 訪問鍼灸マッサージは特に身体的な転倒リスク(筋力低下、バランス力低下、柔軟性低下)の状態を評価し、硬くなった筋肉に対して鍼灸マッサージを行い、運動療法で柔軟性や下肢などの筋力向上を目指します。 そして片足立ちなどのバランス訓練を行い、歩行の安定性を確保します。

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廃用症候群とは、自分で身体を動かしづらくなり、筋骨格系、呼吸器・循環器系、精神神経系などに障害(機能低下)を起こし、日常生活自立度が低下する状態のことです。
<廃用症候群による心身の症状>

  1. 筋骨格系・・・筋力低下、筋萎縮、関節拘縮
  2. 呼吸器系・・・呼吸数・換気量低下、肺炎
  3. 循環器系・・・心機能低下、起立性低血圧、深部静脈血栓症、浮腫
  4. 泌尿器系・・・尿路結石、尿路感染症
  5. 消化器系・・・食欲低下、体重減少、便秘、口腔機能低下症
  6. 精神神経系・・・抑うつ状態、認知機能低下、睡眠障害、幻覚、せん妄
  7. 皮膚系・・・・・皮膚バリアの低下、褥瘡、落屑
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訪問鍼灸マッサージで介入出来る事として、基本動作(寝返り、起き上がりなど)の自立を目指します。 身体を動かせなくなる事で起きる、血流・リンパ循環の悪化に対してマッサージを行い循環を促します。 関節が固まる(関節拘縮)のを防ぐために、その関節の周辺筋群の鍼灸マッサージと関節可動域訓練を行います。 手を伸ばす動作やブリッジ動作など、ベッド上で身体を最低限、動かせるように動作訓練も合わせて実施します。