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09 下肢浮腫の緩和


訪問マッサージ への相談で下肢の浮腫緩和がありますが 、 慢性的かつ重度な浮腫 になっている方が 見受けられます 。浮腫の原因は様々ですが重度になる前に定期的なケアをしていく事で血行 不良 、転倒リスクの予防に繋げていきましょう。

profile

都内在住90才男性。既往は前立腺肥大症、心不全、1968年に胃潰瘍で胃の2/3切除、1989年に胆のう全摘、他骨粗鬆症。2019年10月頃から突然頸が上がりづらくなりそれ以降歩行困難に。それまでは最寄りの駅まで10分ほどで歩けていたが今は杖歩行で30分程かかる。
頸を固定するカラーをしたが合わなくてやめてしまった。頸を上げた状態で固定すると痛みが増幅。入浴後は少し症状が和らぐがここ3か月位症状に悩まされていた。

体験マッサージ

2020、1/29に訪問診療からの相談で状態確認とお試しで訪問。左背部に強い硬結部分があり、僧帽筋の筋緊張もみられた。体全体をチェックしていくと、訴えにはなかった。両下肢の浮腫みが目立っている事がわかった。特に左下肢の浮腫みが強く出ていて原因は不明だが今後の日常生活での転倒リスク緩和が重要な事を説明させて頂き、短期目標(半年)として両下肢の浮腫(特に左下肢)の改善と、頸から背部(特に左側)に対してマッサージ+可動域訓練を実施しての筋緊張緩和に設定し開始しました。

両下肢浮腫の測定について

2/4、4/28 の毎週週 1 回、計13回の施術時に左右の下腿中央、足首、足背に対して施術前と施術後に測定しました。 下腿中央に関しては膝頭から3 ㎝の所を測定するのが基準になっています。

Case09 1

左右の下腿中央部、足首、足背の施術前、施術後の測定していきました。左下腿中央にフォーカスしてみる と、 2/4 の開始時(施術前)は34㎝でしたが 4/28 には30㎝に減少しました。2 月中旬に利尿剤服薬もありましたがその後も一定の効果がみられ 、施術前と施術後は平均で1 ㎝の改善が認められました。