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05 目標は自力での端坐位キープ⇒趣味の手芸を楽しみたい


I・Y 様 61 才 女性

大きな疾患はなかったが、2015 年4 月に買い物途中に自転車を避けて転倒し肋骨骨折。その後心身の低下で外出が出来なくなり自宅に閉じこもりになってしまい、食欲低下から体重減にもなってしまう。ADLの状態は臥床からの立ち上がり困難になってしまった。

要介護度要介護5
状態会話可能 介助者80代後半
幼年期の髄膜炎による発達障害、上下肢筋肉廃用性筋委縮 右上腕骨折歴(人工骨頭置換) 等
自力での体交、端坐位のキープが出来ない。度重なる入院の為に廃用症候群が進んできてしまった。自力にて端坐位をキープして趣味の手芸を楽しみたいとの事で機能訓練の依頼
右股関節外旋15° 外転20° 右足関節の内反30°位にて拘縮有

(1)上腕骨折(人工骨頭置換)歴がある為、可動域制限に注意しながらダンベル運動(仰臥位にて胸筋、腕力、握力の強化、肩関節の柔軟性キープする為)。

Case05 1

(2)下肢の筋緊張をマッサージにて先に緩和し、関節の柔軟性を保つため股関節、膝関節の屈曲伸展運動

Case05 2

(3)端坐位保持に必要な現状弱い腹筋を鍛える為、両肘を支え、腹部に意識をしていただきながらの上体起こし運動を行う。

Case05 3

(4)両手で柵を持っていただき端坐位訓練。左に傾いてしまうので前後左右に重心移動をし、体幹のバランスをとって頂く。

Case05 4

機能訓練を中心に週4回訪問をしております。昨年10 月末にご退院後上体を自力で起こすことも出来なかった状態が45°ぐらいまで自力にて起こすことが可能に。
端坐位もキープする時間が増え、端坐位から立位もお尻が10cm ぐらい上がるようになってきました。
端坐位の時間を増やすこと、ご家族の介護負担を減らす事を軸に対応中です。