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04 退院直後の機能回復自力で座位を取りたい


K・Y 様 78 才 女性

大きな疾患はなかったが、2015 年4 月に買い物途中に自転車を避けて転倒し
肋骨骨折。その後心身の低下で外出が出来なくなり自宅に閉じこもりになってしまい、食欲低下から体重減にもなって
しまう。ADLの状態は臥床からの立ち上がり困難になってしまった。

要介護度要介護3
状態2015 年11 月頃に水頭症、胆のう炎にて一ヶ月程入院。
認知あり。退院後、歩行困難になり全身の力が入らず股関節、
膝の拘縮も見られた。自力で座位を取る事を目標で開始
肩関節可動域屈曲120 度
膝関節可動域屈曲20 度(膝の痛み伴う)
股関節可動域屈曲30 度(足が上りにくい)

(1)仰向けで下肢(太もも、ふくらはぎとすね)を軽擦、揉捏、指圧によって血流を促進し、緊張を緩和します。

Case04 1

(2)下肢の血流が改善した後、太ももを支えながらゆっくり股関節の屈曲伸展運動を行い関節可動域(10° →80°)を徐々に広げていきます。

Case04 2

(3)膝哀を支えながらゆっくりと膝の屈伸運動を行い膝の関節可動域(50 →90°) を広げていきます。

Case04 3

(4)両手を支えながらゆっくりと上体を起こし、起き上がり動作を意識して頂きます。

Case04 4

2016 年2 月末より訪問を開始し、現在週3 回訪問しています。現在は下肢の固さも取れてきており、股関節、膝の痛みも緩和してきました。ご家族もだんだん症状が改善していく事で喜んで頂ける様になり、ご本人様も座位の態勢まで早く動かす事が出来る様になりました。