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【訪問マッサージ】「一日の価値」を教えてくれたケアマネジャーとのスピード連携エピソード


(2010年12月16日の記事)

訪問マッサージの
東京在宅サービスのみなとです。

師走です。
この時期になると、おそらく大概の人が、
もう年末?!時が過ぎるのは早いなぁ!
と、思われるのではないでしょうか?

というわけで、

今日のテーマは

一日の価値

今回登場する担当マッサージ師は、

『『ROマッサージ師』』

元気印の施術者です。

■ケアマネジャーからの急ぎの依頼

今回の出来事は、S区にある居宅介護支援事業所の金丸さん(仮名)というケアマネジャーからの1本の電話から始まりました。

金「あ、みなとさぁん?
 いつもお世話になRますぅ。金丸ですぅ」

↑みなとの携帯に直接電話があRました。

み「あ、いつもお世話になっておRます!」

金「このあいだはぁ、
 遅くにぃ、
 お試しをお願いしてしまってぇ、
 本当にぃ有難うございましたぁ」

み「とんでもあRません。
 こちらこそ、金丸さまに遅くまでご同席頂きまして、
 有難うございました」

金「それでねぇ、
 またお一人ぃ(訪問マッサージを)、
 お願いしたい方がぁ
 いるんですねぇ」

み「有難うございます!」

と喜びつつ、実はこのあたりで、金丸さんのマシンガントークへの準備をします(笑)。

金「その方はぁ、
お名前は■■■■さんっていいまして92歳の方で今年の8月に左大腿骨頚部骨折で入院されて先月退院されたんですが約2週間が経って足の浮腫みがひどくなってしまっていましてねリハビリ病院ではガッツリとリハビリをやっていてそんなことはなかったんですけど在宅になるとやっぱR運動量が減Rますからね他にも左肩の痛みがあったRとかするんですよ今は週末に娘さん三人で介護されているんですがやはR浮腫みに関してはプロにお任せたした方がいいだろうと思ってみなとさんところにお願いしたいと思って連絡入れたんですね介護サービスとしては水曜と土曜がデイサービスに行ってるのでそれ以外でお願いしたいんですよ」

↑ここまで息もつがずに話をされます(笑)

■通常とは違う訪問マッサージの進め方

基本的な訪問マッサージの受注の流れとしては、

・ケアマネやご利用者自身や看護師からの依頼の電話FAX
→ご利用者との面談(あるいはお試しマッサージ)の設定
→(お試しならマッサージ師の手配)
→面談、あるいは、お試し
→重要事項の説明後、申込み手続き
→ドクターへの同意書依頼
→同意書が着くまでにマッサージ師の手配
→同意書到着次第、マッサージスタート

こんな感じで進めていきます。
ところが・・・

み「では、主訴として『浮腫みの改善』
 その後は『痛みや筋緊張の緩和』ですね」

金「そうですねぇ。
 それでねぇ、
 往診のドクターがぁ
 入っているんですけどねぇ、
 私の方でドクターにぃ
 依頼してますからぁ、
 月曜から入ってほしいんですよねぇ。
 大丈夫ですかぁ?」

申込み手続き以前にマッサージスタート日が決まってるっ?
今日が金曜ですから、しあさってから入れと?

もちろん大丈夫ですとも。
みなとはNOは言わない主義ですから。

み「ハイ、もちろん大丈夫です」

金「有難うございますぅ。
 突然でぇ、ごめんなさいねぇ。
 住所はS区Nの○丁目○-○で電話番号は03-○○○○-○○○○今からお電話してみて下さい娘さんが今いるはずなのでたぶん今日は三女のはずです電話には出れると思いますよ明日もいらっしゃるはずだから手続きとかは明日の方がいいかもしれません
あ、メモ大丈夫ですかぁ」

↑なぜか重要な部分だけマシンガン(笑)

み「大丈夫です。
 では、みなとの方から、直接娘さまに連絡を入れて、
 日程等詰めたらいいですね?」

金「お願いしますぅ。
 同意書の手配はぁ、
 みなとさんがぁ
 行ってくれますかぁ?
 えぇとねぇ、
 ●●●クリニックのぉ
 ソーシャルワーカーでぇ
 ▲▲さんって方がぁ
 いらっしゃるからぁ、
 その方に言えばわかるようになってますよぉ」

み「承知致しました。
 いつも有難うございます。
 では、詳細決まり次第、金丸さんにご報告致します」

金「お願いしまぁす」

■急ぎでマッサージ師を手配

電話を切った後、
すぐさまご利用者のお宅へ連絡を入れます。

週末にしかキーパーソンがいない、と金丸さんの言。
という事は、
今日が金曜なので明日しかない、
という事です。

明日お伺いし、重要事項の説明や契約手続き等の話をすることを告げ、その時間を設定。

そして、すぐ、マッサージ師に連絡。
ご利用者と話をしながら、頭の中で、月曜から行けそうなマッサージ師を想定し、連絡を入れます。

み「お疲れ様です。みなとです。今大丈夫ですか?」

R「あ、みなとさん!遅くまでお疲れ様です」

み「お疲れ様です。
 ところでサ、ROさん、将来独立するんでしょう?
 そしたらお仕事いっぱいして稼がないといけないよね?」

R「あ、はい、まぁそれはそうですが」

み「だよね!じゃあ、月曜から行って!」

R「は?お試しとかですか?」

み「いいや、月曜からマッサージスタート。
行けるよね!行って!」

R「あ、は、ハイ、有難うございます。
 ただ、その、他の患者さんとの時間も…」

み「大丈夫!
 スケジュール見たら1:30にS区のA地区で施術だから、
 終ってチャリで行けば2:30にはN地区に行けるでしょ?」

R「あ、は、ハイ、多分、大丈夫だと…」

み「OK!よろしくお願いします!待ち合わせはまた後ほど!」

・・・かくして、マッサージがスタートしました。

■ご利用者にとっての「一日の価値」

さて、通常は、上記した通り、

依頼があって
申込みがって
同意書依頼して
マッサージ師手配して
スタート

…というのが一般的です。

しかし、この金丸さんという、
すこぶる優秀なケアマネジャーの手にかかれば、
すべての動きが、必ずハイスピードになります。
(それはどうやらウチだけではなく、他の介護サービスもそうらしい)

必要な手配は先回Rしてドンドン推し進める方です。

実は、一度、金丸さんに訊いたことがあるのです。

み「金丸さまはいつも先回りして
 手配が早いですよねぇ」

金「だぁって、
 そうしないとぉ、
 ご利用者はみぃんな
 お体が不自由なわけでしょおぉ?
 色んな理由でぇ
 辛い毎日なわけぇ。
 そしてご高齢ぇ」

み「はい」

金「と、言うことはぁ、
 一日一日が大切なんでしょぉ?

 ご利用者のぉ、
 一日の価値ってぇ、
 あたし達とは違うわけよぉ

 じゃあ、
 行政がご利用者の為にぃ、
 事務処理とかぁ
 手続きとかぁ
 してくれるかって言うとぉ、
 違うでしょぉ?
 行政はぁ、色々シバリがあったりするからぁ、
 スピードなんか期待できなぁい。
 だとしたらぁ、
 あたし達みたいな民間がぁ、
 可能な限りぃ、
 ご利用者の為にぃ
 スピードアップしないとぉ、
 いけない。
 あたし達とはぁ、
 価値が違う一日をぉ過ごす、
 ご利用者の為にぃ。
 わかるぅ?」

みなとは、ハッとしたわけです。

ご利用者は、
我々とは
一日の価値が違う

言われてみればその通り。

だからこそ、
ご利用者のために最大限の努力をする必要がある。

可能な限り、早く動く。

この一見、当たり前過ぎて、見落としがちなことに、
みなとは改めて気づかされました。

毎日毎日積み重なってゆく一日24時間。
できれば、最期の時まで、
より気持ち良くすごしてほしい。

それをより長く、
そのために、
より早く。

一日の価値、
というものを感じさせられた、
そんなエピソードでした。

では、また次回!

あなたに笑顔と悦びを!
みなとでした!

この記事は、過去に公開した記事を、ブログサービスの終了に伴い再編集したものです。
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