Page Kv S

訪問マッサージという働き方❹「復職を考えている施術者へ」


「子育てや介護も一段落したし、そろそろ復職したい」

「もう一度、施術の仕事に戻りたいけれど、ブランクが長くて不安……」

育児や介護などのライフイベントをきっかけに、いったん施術の現場を離れた方のなかには、復職したい気持ちがありながらも、なかなか一歩を踏み出せない方もいるのではないでしょうか。

しかし、復職は必ずしも以前と同じ働き方に戻ることではありません。現在の生活や体力に合った働き方を考え、必要なサポートを確認しながら、新たなキャリアを築いていくこともできます。

このシリーズでは、「こういった気持ちや境遇の人にこそ、訪問マッサージがおすすめ」というテーマで、気持ち編・状況編の全22回にわたり、その働き方の魅力をご紹介しています。

今回は、現場を離れていた期間がある施術者に向けて、復職にあたって考えておきたいことや、訪問マッサージという働き方の可能性をご紹介します。

復職したいと思ったら、まずは自分の希望を整理してみよう

復職を考えるきっかけは、人によってさまざまです。

子育てが一段落して自分の時間が持てるようになった方もいれば、家族の介護と仕事を両立できる見通しが立ち、再び施術者として働きたいと思う方もいるでしょう。

また、しばらく仕事から離れていたからこそ、利用者様と接する時間や、施術を通じて人の生活を支えることに、改めて魅力を感じる場合もあります。

復職を考え始めたときは、すぐに求人を探すだけでなく、まずは「どのような働き方をしたいのか」を整理してみることが大切です。

例えば、次のような点を考えてみましょう。

  • 勤務日数や時間: 週に何日、何時間程度なら無理なく働けそうか
  • 家庭との両立: 子どもの送迎や家族の通院など、優先したい予定は何か
  • 体力面: 現在の体力を踏まえ、どの程度の業務量から始めたいか
  • 技術面: どのような知識や技術を再確認しておきたいか
  • 職場環境: 困ったときに相談できる人や、学び直せる機会があるか

これらを整理しておくと、求人情報を見る際にも、給与や勤務時間だけでなく、自分に合った職場かどうかを判断しやすくなります。

復職の目的は、以前と同じ働き方を再現することではありません。今の自分が大切にしたいことを明確にすることが、長く働き続けられる職場を選ぶ第一歩になります。

現場を離れていた期間に培った経験も、訪問マッサージに活かせる

ブランクがあると、施術者としての経験が途切れてしまったように感じるかもしれません。

しかし、仕事を離れていた期間に身につけた力のなかには、訪問マッサージの現場で役立つものもあります。

相手の話を聞き、気持ちをくみ取る力

育児や介護、家庭生活などでは、相手の話を聞き、そのときの状況や気持ちを考えながら行動する場面が少なくありません。

こうした経験は、利用者様との関係づくりにも活かせます。

訪問マッサージでは、施術を受ける方の身体の状態だけでなく、日々の暮らしや気持ちにも目を向けることが大切です。

例えば、利用者様が「最近、外出する機会が減った」と話したとき、単に会話の一つとして受け止めるのではなく、生活の変化や身体の状態を知るきっかけにできることもあります。

また、利用者様のご家族と接する際にも、介護する側の負担や心配に配慮したコミュニケーションが求められます。

相手の話を丁寧に聞き、言葉の背景にある気持ちを考える力は、利用者様やご家族との信頼関係を築くうえで役立つでしょう。

日々の小さな変化に気づく力

家庭で過ごすなかでは、家族の表情や行動、生活リズムの変化に気づくことがあります。

こうした観察の経験も、訪問の現場で活かせる可能性があります。

例えば、いつもより会話が少ない、動作がゆっくりしている、普段と比べて表情に変化があるなど、日常の小さな違いに気づくことは、利用者様の状態を把握するうえで大切です。

もちろん、気づいた変化を自己判断で決めつけるのではなく、必要に応じて記録や報告、相談につなげることが重要です。

施術技術だけでなく、利用者様の様子を丁寧に観察し、周囲と情報を共有する姿勢も、訪問マッサージを支える力の一つです。

生活者としての視点

訪問マッサージの特徴は、利用者様が普段生活している場所で施術を行うことです。

そのため、身体の状態だけでなく、住環境や生活上の困りごとにも目を向ける必要があります。

育児や介護などを経験した方であれば、日々の生活のなかで何が負担になりやすいのか、どのような場面で周囲の支援が必要になるのかを、実感を伴って理解できることもあるでしょう。

これまでの経験が、そのまま施術技術に置き換わるわけではありません。それでも、生活者としての視点を持って利用者様と向き合えることは、復職後の仕事に活かせる大切な要素です。

家庭と仕事を両立するには、働き方の組み立て方も大切

復職を考える際、技術面と同じくらい気になるのが、家庭と仕事を両立できるかどうかではないでしょうか。

特に、育児や介護を続けながら働く場合、以前と同じ勤務時間や仕事量を確保することが難しいケースもあります。

そのようなときは、現在の生活に合わせて働き方を組み立てるという視点が大切です。

最初から以前と同じ勤務量を目指さない

復職後の働き方を考える際は、無理なく続けられる勤務日数や時間を具体的にイメージしてみましょう。

例えば、次のような考え方があります。

  • まずは週の勤務日数を抑え、生活との両立を確認する
  • 家庭の予定が立てやすい曜日を中心に勤務を検討する
  • 復職後の疲労や業務量を確認しながら、今後の働き方を考える

ただし、実際に週何日から勤務できるか、短時間勤務が可能かどうかは、事業所の募集条件によって異なります。希望する勤務形態がある場合は、応募前や面接時に確認しておくと安心です。

訪問のスケジュールと移動時間も確認する

訪問マッサージでは、利用者様のご自宅などを訪問して施術を行うため、勤務時間だけでなく、移動や訪問スケジュールも働きやすさに関わります。

復職後の生活を具体的にイメージするためには、次の点も確認しておきましょう。

  • 担当する訪問エリアや移動手段
  • 一日の訪問件数やスケジュールの組み方
  • 出勤・退勤の時間と、訪問先への直行直帰が可能かどうか
  • 家庭の事情がある場合の勤務時間や予定の相談方法

直行直帰が可能な職場であれば、移動の仕方によっては時間を有効に使える場合もあります。ただし、利用できる制度や実際の運用は事業所によって異なるため、事前の確認が必要です。

求人票の勤務時間だけで判断せず、実際の一日の流れまで把握しておくことが、復職後のミスマッチを防ぐことにつながります。

技術面の不安は、復職後のサポート体制で確認する

現場を離れていた期間が長いほど、施術技術や知識に不安を感じることがあるでしょう。

以前は自然にできていたことでも、久しぶりに現場へ戻るとなると、手順や判断に迷う場面が出てくるかもしれません。

だからこそ、復職先を選ぶ際は、仕事内容だけでなく、仕事に慣れるまでの支援体制にも目を向けることが大切です。

研修や実務指導の内容を確認する

復職にあたっては、どのような研修や指導を受けられるのかを確認しておきましょう。

例えば、次のようなサポートがあるかどうかが、判断材料になります。

  • 施術技術や関連知識を振り返る研修
  • 実際の訪問業務に慣れるための同行や実務指導
  • 利用者様への対応や訪問時の注意点を確認できる機会
  • 記録や報告、関係者との連携について相談できる体制

これらは、すべての事業所で同じように用意されているわけではありません。研修の有無だけでなく、どのような内容なのか、どのくらいの期間サポートを受けられるのかまで確認できると、復職後のイメージが具体的になります。

困ったときに相談できる環境があるか

訪問マッサージでは、利用者様の状態やご家族への対応など、判断に迷う場面が生じることもあります。

そのため、分からないことを相談できる相手がいるか、必要な情報を共有できる仕組みがあるかという点も重要です。

面接では、「ブランクがある場合、どのようなフォローを受けられますか」「訪問先で判断に迷ったときは、誰に相談できますか」といった質問をしてみるとよいでしょう。

復職への不安をすべて自分の努力だけで解消しようとするのではなく、職場の支援体制も含めて考えることが、安心して働き始めるためのポイントです。

東京在宅サービスで、復職をこれからのキャリアにつなげる 

技術面の不安や家庭との両立、勤務条件など、東京在宅サービスには、様々な不安を解消する サポートが用意されています。

  • 技術面やブランクへの不安: 現在の自分自身と向き合い、オーダーメイドで必要な事をプログラムする「スキルアップ(カムバック)研修があります。 
  • 家庭との両立への不安: 希望する勤務日数や時間について相談し、生活に合った働き方を組み立てることができます。 
  • 訪問業務への不安: 訪問エリアや移動方法、業務の進め方を確認し、実際の働き方をイメージしながらデザインできます。 
  • 困ったときのサポートへの不安: 約200名の施術者が在籍しているので、母校の先輩・後輩、かつてのクラスメイトに出会えるかも…。現場を熟知したトレーナー、相談員からのサポートも充実。貴方をひとりにしません! 

復職に必要な環境は、一人ひとり異なります。

訪問マッサージという選択肢も視野に入れながら、不安 を一つずつ整理し、再び施術者として働く一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。