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リハビリとマッサージ、連携が生む相乗効果


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(2010年6月11日の記事)

訪問マッサージの東京在宅サービス
地域担当営業のみなとです。

今回のテーマも「ケアカンファレンス」です。

今日登場するのは、
当社のエースである「HIマッサージ師」です。

HIマッサージ師は、
100名を超えるマッサージ師の中でもトップクラスの技術を持つ、
50代のベテランマッサージ・鍼灸師です。

利用者様はもちろん、
私たち営業から見ても
「この人は信頼できる!」
と感じるほどの方です。

■ プロフェッショナルの仕事

以前、HIマッサージ師に
体験マッサージを依頼した際のエピソードをお話しします。

利用者様は、
脳卒中による片麻痺で手足の拘縮が進み、
精神的にも落ち込んでいました。

HIマッサージ師は、利用者様のご自宅にいる間、
常に爽やかな笑顔を絶やしませんでした。

そしてマッサージ中も、
利用者様やご家族に以下のような説明を丁寧に行っていました。

・今行っている施術とその効果

・今後のケアでより良い状態にするためのアドバイス

・ペットボトルを使った簡単な拘縮緩和法

・寝たままできる簡単な筋力アップ法

・超簡単な家庭内リハビリ法

・介護者の負担が少ない介助法

また、手を休めることなく、
利用者様が気持ち良いと感じる場所や施術してほしい場所、
動かせるようになりたい場所を次々と施術していきました。

そのたった20分の施術で、
利用者様とご家族からの信頼度は急上昇しました。

私も「このマッサージ師さんにお願いして良かった」と心から安心しました。

■ ケアカンファレンスでの提案

そんなHIマッサージ師が、
ある利用者様の「マットレスの硬さ」について提案しました。

これを聞いたケアマネジャー様が
ケアカンファレンスを開催することになりました。

参加者は、ご本人様とご家族様、往診のドクター、ケアマネジャー様、ヘルパーの方、福祉用具の方、訪問理学療法士の方、そして私です。

訪問マッサージと訪問リハビリによって、
寝たきりだった利用者様がようやく座位が取れるまでに回復しました。

食事の際に座位を取るためには、ご家族の方が体を起こし、
バランスを取る必要があります。

HIマッサージ師は、今のマットレスが柔らかすぎるのではないかと感じ、
もう少し周りが硬いマットレスの方が座位を取りやすいのではないかと提案しました。

リハビリとマッサージの連携

この提案を受けてケアカンファレンスが始まりました。

それぞれの立場から状況説明を行った後、
理学療法士の方から、座位を取らせる際の注意点や筋肉の動きについて説明がありました。

その結果、マットレスの硬さは現状維持という結論になりました。

まだ利用者様の筋肉が十分に発達しておらず、
姿勢を保つのが難しい状態では、
周りが硬いマットレスを使うと後ろに倒れてしまう可能性がある、
というのが理学療法士の方のご意見でした。

なるほど、確かにと、
満場一致でその結論に至りました。

このエピソードで大切なのは、
結論がどうだったかではありません。

利用者様一人に対し、
関係者が協力してトータルでケアを考えることの重要性を再認識しました。

訪問理学療法と訪問マッサージは、
領域が違うため、お互いに補完し合う関係です。

理学療法士は、
運動療法によって利用者様の身体機能の回復を目指します。
この時、ある程度の筋肉や関節に負担がかかることもあります。

そこで、マッサージの出番です。
リハビリで動かした筋肉や関節をケアし、痛みを和らげます。
痛みが軽減することで、次回のリハビリがより楽になります。
また、「つらい」リハビリの後に「気持ちいい」マッサージを組み合わせることで、
身体的だけでなく精神的な向上も目指すことができます。

私たちは、リハビリやマッサージだけでなく、
利用者様をトータルにケアすることが一番の目的だと考えています。

あなたに笑顔と悦びを。

訪問マッサージ東京在宅サービス
営業のみなとでした♪