立川市 訪問マッサージ 東京在宅サービスの相談員の湊です。

平成30年1月24日(水)、14:00~若葉会館にて開催された、
立川市 小地域ケア会議(北部東エリア)に参加させて頂きました。
前回の参加記事はコチラ

今回のテーマは・・・

【 医療と介護をつなぐリハビリーテーション
  ~脳卒中患者の在宅療養実態把握調査から 】

講師は、国立病院機構 村山医療センター の植村修先生

脳卒中在宅療養患者へのアンケートと通して見えてきたことをご教示くださいました。

脳卒中患者の追跡調査で、再発は約18%。
追跡調査で有名な“久山町研究”では退院後最初の一年での再発は12.8%。

自宅退院後の特にADLを調査すると、
バーセルインデックスで見た場合、
3年後には約80%がADL低下をきたしていました。

自宅退院後、ADLが次第に低下するのはなぜか?

老健と自宅での活動量調査で、
例えば立上り動作については

老健では、128回/日
自宅では、 19回/日

と、圧倒的に自宅での活動量が少ない実態があります。
つまり、
自宅に帰ると動かなくなってしまう、
ということです。

日本人の死因で、「脳血管疾患」を抜いて3位に上がった「肺炎」。
年齢が上がった上に動かない時間が増え、
寝たきりに近くなり、誤嚥を起こす。
という悪循環が透けて見えてきます。

では、退院後のADLを予測できるのか?

ADL低下群と非低下群に分けて要因を調べた調査では、
BI(バーセルインデックス)が高いと、’非’低下群
家族構成員数が多い人ほど、  ’非’低下群
高等教育を受けているほど、  ’非’低下群
などの結果が出ているそうです。

ちなみに、日本では“BI(バーセルインデックス)”が
ADL評価指標の主流になっているようですが、
実は、世界基準では、FIMが主流とのこと。

運動量とADL低下or改善は関連があるのか?

15分以上/日の運動を、
1週間に1回以上する人としない人とでは、
ADLの差は8.4倍にもなるという結果があります。
つまり、
どれだけ動いているかということが大切。

もう少し詳しい調査では、

握力が弱い人ほど    ADLは低下しやすい。
片足立ち時間が短い人ほどADLは低下しやすい。
最大歩行速度が遅い人ほどADLは低下しやすい。

つまり、歩行状態を評価すればADL低下を予測できるのです。
ちなみに、「握力」は「心肺機能」と相関するそうです。

ADLを改善するための運動量や方法は?

植村先生は、笑いも交えて身も蓋もない言い方をされました。

「リハビリは運動学習。
 学習なのだから、
 やる気がないと話にならない」

どんな運動でも構わないが
とにかく、繰り返すこと。

ある動作を習熟するためには数百万回の反復が必要というデータもあるそう。

脳卒中ガイドラインにも、
「麻痺側上肢に対し、特定の訓練を積極的に繰り返し行うことが強く勧められる」
「起立─着席訓練や歩行訓練などの下肢訓練の量を多くすることは、歩行能力の改善のために強く勧められる」
「発症後早期の患者では、より効果的な能力低下の回復を促すために、訓練量や頻度を増やすことが推奨される」
など、繰り返して行うことの必要性重要性が説かれているとのことでした。

これは訪問マッサージの現場でも実感することです。
回数が多いほど、ADLや機能の維持向上が見込め、結果的に喜ばれます。

・・・と、ここで湊は次のアポに出向かねばなりませんでした。
話の興が乗ってきたところだったのに、
これからリハビリの更なる重要性と結果を見れそうなのに、
というところで残念ながら退室。

途中ではありましたが、
改めて、機能訓練において
【繰り返し】ということの重要性を
教えて頂きました。

ご利用者のADLを維持向上せしめる。
そこに少しでも《機能訓練マッサージ》として
お手伝いをし、悦ばれることが、
医療費の抑制にも寄与するものと考えます。

返す返すも途中退室が残念でならない、
とても興味深い講演会でした。

これからも東京在宅サービスは、
訪問機能訓練マッサージという在宅サービスで
地域で顔の見える関係性と連携を作っていくために、
積極的に参加し学びきたいと思っています。

(株)東京在宅サービス
立川事業所 湊貞行