中野区での訪問マッサージ 東京在宅サービスの相談員の湊です。

平成29年11月28日、中野区医師会館にて行われた、
第79回中野在宅ケア研究会・第25回緩和ケアネットワークミーティングに参加させて頂きました。

第一部は、

『 白衣を脱いで街に出よう
   ~マギーズ東京の現状 』

と題して、
マギーズ東京の共同代表理事の秋山正子先生が講演をしてくださいました。

ご家族のがん闘病経験から、まだ黎明期だった訪問看護師を始められた秋山先生。
訪問看護の現場実践経験から、
もっと傾聴して病人ではなく一人の人として生きる答えを見出せる空間が必要と感じられ、
敷居の低い、誰でも予約無しで、在宅ケアを理解している専門職が相談にのってくれる場として、
暮らしの保健室
を立ち上げられました。

さらに、マギーズセンターの存在を知り、
“病院でもない家でもない第二の我が家”
という空間へと発展させることに。

現在、癌(だけではありませんが)治療の外来は、その担当医師・看護師は一日100人もの患者に相対しています。ギリギリの中で医療職が接しなければならない医療現場。
とても細かく患者ではなく一人の人として傾聴し、相談に応じることなどできないのが現状です。
では、病院の中だけでは応じきれない人をフォローするために、
建築・環境を整備し、ヒューマンサポートが充実した空間づくりを、
ということでマギーズのプロジェクトを開始されました。

クラウドファウンディングで資金を集め、
理念に共感する人々が集い、手を取りあい、
マギーズ東京が生まれました。

オープンしての12ヶ月間で6,000人以上が訪れる場となりました。
そのニーズの高さ=いかに相談したいと思っている人々が多いか、がわかります。

最後に秋山先生は、
Caring・Sharing・Daring
というマギーズのサポートにおける考えを示して下さいました。

最後の‛Daring’には
「勇気をもって一歩踏み出せる」
という思いがこもっていると。
それは、相談に訪れた人だけでなく、
スタッフも一緒に成長し伴走する一歩
という意味があるのだと。

秋山先生の話は、
情熱的でもない。声高でもない。
なのに、するりと心に響く内容。
思わずメモを取るのをしばらく忘れて聞きほれておりました。

第二部では、

『受け取る側の在宅症例の入院状況について』

と題して、
佼成病院 緩和ケア科 名誉院長の林茂一郎先生より
緩和ケア病棟に入院された事例を数字によってわかる現場を示して下さいました。

一年間で対照症例が234。
うち、在宅からの入院は71。
他施設(病院)からは96。
DPC導入によって緩和ケアに回ってくる患者が43%もいるということです。
(良い悪いではなく)

更に、入院要請から入院までの待機状況を数字で示して下さり、
当日(つまり「今から入院させてほしい」)が68%。
そしてこの多くが、癌性疼痛(≒フェントステープやオピオイドの処方トラブルによる?)や家族からの歩行困難(≒嘔吐やトイレから立てない等等)によるSOS。
実は緊急ではなく、きちんとした対処方法がとられてないままの状態もあると。

そして、14%が訪問看護師からの依頼。概ね2日ほどの間を開けて、「今日は大丈夫だと思われるが明日はわからない」という依頼。
つまり、在宅での患者の状態・家族の様子をしっかりと把握できているケース。
患者にとっても家族にとっても、受け入れる病棟にとっても、このような対応が良い。
つまり、訪問看護(などの在宅の状況を把握評価できる専門職)の存在が緩和ケアの連携に欠かせないのだと。

これからも東京在宅サービスは、訪問マッサージという在宅ケアにおいて、知識・技量だけでなく、地域で顔の見える連携を作っていくためにも、このような機会には積極的に参加して精進して参ります。

東京在宅サービス
中野区担当相談員 湊 貞行