4月に開業された杉並PARK在宅クリニックが主催する、
杉並地区 地域連携WEB SEMINARに参加しました。
テーマは、
「 高齢患者の予後を左右するのは栄養介入 」
まずデータを用いて、
コロナ禍ということもあり、高齢者のフレイル・サルコペニアが進んでいるという話題。
そして、最近よく耳にする、「肥満より痩せ過ぎが死亡率が高い」という話題。
ということは、
低栄養は、患者の予後や医療費にまで悪影響を及ぼすということ。
特に高齢者の場合は、
認知症こそ、ガン末期こそ、退院直後こそ、骨折後こそ、
積極的な栄養介入をしなくては、と訴えられていました。
これは、現場でもよーく感じることです。
田中先生は、次に在宅の現場で実際に医師としてどう栄養介入したか、という事例を二つほどご紹介下さいました。
その中で特に印象的だったのは、
“病院ではできない栄養介入を!”
ということ。
病院食ではあり得ないジャンクフードでも、本人の栄養状態を改善しQOLを改善するために、本人家族が望むなら、アイスでもウナギでもジャンクでも、好きな食材で。
リハビリのためにも、何はともあれ、まず食べてもらわないことには始まりません。
より高カロリーを、より高タンパクを。高齢者ほど。
そして、忘れてはいけないのは、
“食は文化”
であるということ。
いくら栄養があるからと、毎日毎回、おかゆでは、エンシュアでは、同じものでは、飽きてしまう。
食べたいのに食べたくなくなってしまう。
それでは本末転倒です。
最後に、田中先生は、
ということを言われていました。
それは、食べ方や食形態の工夫とかだけではなく、
家族も含めた関係者全員が意識し情報を収集・共有しあたっていくものだ
ということを暗に言われていたのではないかと思います。
今後も、少しでも学びを得て、
現場で役立てるようにしたいと思います。
訪問鍼灸マッサージ
東京在宅サービス
相談員 湊貞行