社内勉強会で『転倒リスクと予防』について実施しました
毎週月曜日に開催している勉強会で『転倒リスクと予防』に、ついて2回に分けて実施しました。
図1. 要介護になる原因
厚生労働省の調査によると、介護を受けていない方の20%以上が過去1年間に転倒経験があったと報告しています。(5人に1人以上の確率)
そして、要介護になる原因の1つに転倒・尻もち等による骨折があります。(図1.)
大腿骨頸部骨折は全国的に年々、右肩上がりに増加傾向(図2.)で、今後臨床でも対応する機会が増えてくると思われます。
第1回目は、
①転倒原因の分類「内因性」と「外因性」
②転倒リスクの評価 図2.
・TUGテスト
・FRテスト
・開眼片足立位保持テスト
・タンデム歩行、タンデム立位
などの機序と評価を勉強しました。 ※日本老年医学会から
第2回目は
・脳梗塞後遺症・維持期の転倒リスクとは
・転倒リスクのリスクマネージメント
・転倒リスクを少なくする機能訓練
脳梗塞後遺症・維持期の方の転倒はベッドサイドで最も多く、ついでトイレで起こりやすい事やリスクマネージメントとして不必要な睡眠薬服用に注意する事などを勉強しました。
機能訓練は、麻痺側に重心を意識した立ち上がり動作訓練、踏み台を利用した動的バランス訓練、開眼片足立位保持での静的バランス訓練などを実施しました。
これからも臨床で生かされる、勉強会を開催していこうと思います。