杉並区 摂食・嚥下機能支援推進事業 事例検討会に参加しました。
平成30年3月1日、杉並区医師会館にて開催された、
摂食・嚥下機能支援推進事業 事例検討会に参加させて頂きました。
今回は
「『食べる』を支える ~訪問看護の現場から~」
講師は杉並区医師会訪問看護ステーションの伊藤看護師。
伊藤先生はまず、挨拶がてらの説明にて「訪問看護について」をごく簡単に解説されました。
その次に「摂食嚥下のメカニズム」や「その症状」「アセスメント情報」などの解説。
訪問看護という職業柄か特に「生理的ニーズの相関」について語気を強められました。
つまり、食事と排泄=腸を動かすことと食事量の関係。
訪問看護として排泄コントロールが職務の一つであることを考えると当然だと思いました。
ここで専門職としてだけでなく、
教育カウンセラーとして、
「信頼関係を構築する5つの視点」~いわく、エンパワメント、ストレングス、リカバリー、レジリエンス、リフーミング、の5つの解説。さらには、
「関わりの姿勢」~ワンネス・ウイネス・アイネスという流れでの専門家としてのアセスメントの流れと考え方を教えて下さいました。
それらを踏まえて、「食事をしたい」ニーズを高めるために、多職種の連携と専門性、本人家族を主体としてアセスメントとプランを立てなくてはならない、というまとめをされました。
そこで、事例検討とパネルディスカッションに移りました。
パネリストは、
矢部医院の矢部先生(いつもお世話になっております)
ケアマネの相田さん(いつもお世話になっております)
歯科保健医療センターの福井先生
の三名。
検討される事例は、敢えて支援が成功したとは伊藤先生が思われていない案件。
事例検討は、ワークショップ形式。つまり、8人程度のグループを構成して、
・この事例に対してどういうアセスメントが考えられるか
・どんな職種と連携を持つことができたと考えられるか
という意見交換をさせて頂きました。
私がいたグループには、歯科医師、歯科助手、管理栄養士、ケアマネジャーがおり、それぞれの専門職や専門領域の中で「もっとこういう視点を持てたのではないか」という意見が出ました。
話し合った内容の発表を元にパネリストがコメント。
全現場に共通する完璧な正解はありません。
そこに携わる多職種の関わりが必要ですし、
どんな職種がどんな支援をしてくれるかを
お互いに理解を深めていけば、
より良いプランができるのだと
再確認できました。
今後ともこのような機会に足を運び、
少しだけでも地域連携・多職種協働により、
利用者のQOL向上お手伝いが出来るよう精進して参ります。
東京在宅サービス
杉並区担当相談員 湊 貞行