こんにちは。
東京在宅サービスの相談員湊です。

今日は、NPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会の主催する勉強会、
「情報素材料理会」に参加してきました。

いつも興味深い内容なのです。
毎回、弊社のいろんな人が参加しています。

今回私が参加した内容は・・・

テーマ:
「使って貯めよう筋肉貯筋―使えば無くなるお金の貯金―」

講 師:
福永 哲夫 先生
(東京大学名誉教授 鹿屋体育大学前学長)

加齢変化によって筋肉量が減少することは、経験的に知っていましたが、どこの筋肉がどのような状態の時にどのぐらい減少していくのか、検証された結果を教えて頂きました。

加齢とともに、実は上腕の筋肉量はそんなに減少しない。
ところが、大腿四頭筋はどんどん減少します。
これは、生活の中で使わなくなっていくから。

大腿四頭筋は太ももの前側に1.8kg程度ついている筋肉。
20歳を100と考えたとき、
70歳で大腿四頭筋は80未満になっています。

よく「筋肉が落ちる」といいますが、無くなるのでありません。
筋肉を構成する筋線維の1本1本が細くなり、稼働しなくなってくるのです。

そして、
50歳以上では、
1年間で1%ずつ筋委縮が進むことがわかっています。
宇宙飛行士は
2週間で15%萎縮。
ベッドレスト状態では、
30日で15%萎縮。

つまり、
筋肉量だけで年齢を見ると考えた場合、
無重力で1日過ごす→1%萎縮→1年加齢する
不活動で2日過ごす→1%萎縮→1年加齢する
ということです。

何もせずゴロゴロしているだけで、筋肉は加齢したのと同じ速さで落ちていくのだそう。

※ベッドレスト状態:頭部を5°下げた状態で寝たまま=内臓含めて筋肉がほぼ無重力に近い状態

宇宙飛行士が2週間で落ちた15%の筋肉。
元に回復するのに3カ月を要したといいます。
落ちる期間の6倍の期間が必要ということです。

加齢によって筋肉量が減少。
そして病気等で寝たまま状態が続いたりすると、あっという間に動けなくなります。
元々運動習慣があり、筋肉量をなるべく落とさないように過ごしていれば、たとえ加齢や病気で一気に落ちたとしても、まだ回復するまでの時間と量が稼ぐことができるのです。

つまり、
普段から筋肉を落とさないようにしておくか
=日頃から鍛えて、筋肉を貯めておくこと
が大切ということ。

福永哲夫先生は、時折ジョーク(言葉であったり映像であったり)を混ぜながら、
当たり前だけど重要なことを、
データを示して証明しながら説明して下さいました。

お金は使えばなくなります。ただ借りることもできます。
しかし、
筋肉は使うから貯められます。そして借りることができません。
だから、
自分でやるしかありません。

福永先生はおっしゃいました。
自分のことを数字で記録して理解する。
そして実践したことも記録しておく。
すると変化が必ず現れる。
理解しないと結果も出ないし続かない、と。

日頃、私たち訪問マッサージで伺う利用者は、
まさに、何かあればあっという間に寝たきり状態に落ちるリスクを抱えています。
日常生活における身体運動の重要性、そしてそれがスムーズにできうるようなコンディションを整えるお手伝いができるよう、精進していかなくては、と思いました。

在宅ケアマッサージ
東京在宅サービス
相談員 湊貞行