日本高血圧学会が定める「高血圧治療ガイドライン」が2019年4月、5年ぶりに改訂されました。

 

高血圧治療ガイドライン2014からの改訂の内容は、75歳未満の診察室血圧における降圧目標は140/90から130/80未満へ、75歳以上の後期高齢者患者の降圧目標は150/90から140/90未満へとそれぞれ引き下げられました。

統計的には、国内に4300万人いると言われている「高血圧有病者」が、新たに500万人程増えることになります。

 

<図 1.>   ※ 数値は診察室血圧

 

米国で四年前に発表された臨床試験では約1万人を対象に、降圧目標を120未満と、140未満のグループに分けて比べたところ、120未満の方が年間の心血管疾患の発症率を25%、心血管疾患以外も含めた死亡率を27%抑えられました。

この事などから日本高血圧学会は改訂に伴い、最高血圧が130~139を高値血圧、120~129を正常高値血圧と呼び(図2.)、早期から生活習慣の改善を促すよう定め、国民に健康診断や診察などで高値血圧、正常高値血圧と分かったら、かかりつけ医の指導を受けるよう働きかけています。

 

<図 2.>