本大会は11月10、11日の2日間にかけて行われ、日本全国から整形外科医や内科医などの先生方、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの医療関係者が参加されていました。

大会長でもある飯島 勝矢先生(東京大学 高齢社会総合研究機構 教授)、荒井 秀典先生(国立長寿医療研究センター)、若林 秀隆先生(横浜市立大学附属市民総合医療センター)、鳥羽 研二先生(国立長寿医療研究センター)など、沢山の著明な先生方のご講演を拝聴しました。

「オーラルフレイル」 「口腔機能低下症」 について

学会大会の講演でも取り上げられていた言葉に「オーラルフレイル」「口腔機能低下症」があります。

「オーラルフレイル」 は口から食べ物をこぼす、ものがうまく呑み込めない、滑舌が悪くなる等の状態で、この軽微な衰え(プレフレイル)を見逃した場合、全身的な機能低下が進む(フレイル)ことから早期の対応が必要であることを、東京大学高齢社会総合研究機構の特任教授 辻哲夫先生、飯島勝矢先生が示されました。

「オーラルフレイル」をそのままにしておくと口腔機能低下症という病気に繋がっていきます。

「口腔機能低下症」とは日本老年歯科医学会から2016年に発表された新たな疾患概念であり、①口腔不潔 ②口腔乾燥 ③咬合力低 ④舌口唇運動機能低下 ⑤咀嚼機能低下 ⑥嚥下機能低 ⑦低舌圧の7つの項目があります。

このうち3つが認められたら口腔機能低下症とし、歯科医療従事者が治療をおこなう必要があります。

日本歯科医師会等ではオーラルフレイルの段階での治療は嚥下障害や咀嚼機能不全といった口腔機能障害を予防することが出来、推奨されています。

認知症もそうですが、サルコペニア、フレイル、ロコモなども早期介入が必要で、そうなってからの改善は難しいということ。

また、運動介入だけではそのような状態を脱することは難しく、最初に栄養が大切で、栄養を摂取するには「オーラルフレイル」 「口腔機能低下症」よりも早い段階で適切な介入が大切である、ということが分かります。

2日間、朝から夕方まで長時間でしたが、貴重なご講演を拝聴することが出来、多くの最新の情報を学ばせて頂きました。

ご講演を頂きました先生方には大変感謝申し上げます。